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鍛造の種類

鍛造学ブログ 担当の徳田です。

いつも鍛造学ブログをご覧頂きまして、誠にありがとうございます。

さて、最近やっと日中を含め暑さが和らいで、涼しくなってきましたね(笑)。

つい数日前まで、当社でもまだまだエアコンが活躍する日々が続いておりましたが、
そろそろ電気代を節電することができるかも・・・、と密かに考えている今日この頃です(笑)。

さて、前回は「鍛造の歴史」についてお話しましたが、
今回は「鍛造」について、もう少し深く掘り下げてお話をしたいと思います。


たとえば、「鉄は熱いうちに打て」という諺が、教育論としてよく使われますが、
それと同じように「鍛造」とは漢字の通り「鍛えて造る」ということです。

つまり、鉄や金属を高温に加熱しハンマーや金型で叩いて鍛えると同時に、
任意の形に整える加工方法を「鍛造」するといいます。

この様に、加熱した金属をプレス機など、外力により叩き、
材料の中に生じたガスや気泡を圧着させ、結晶粒を微細化し、
機械的性質を向上させることが「熱間鍛造」の主な目的なのです。

その特徴としては

①切削工程の削減
②材料の節約
③組織が緻密になり内部欠陥がなくなる
④切削加工では難しい形状が量産可能
⑤強さ、硬さなどの機械的性質が安定する
⑥鋳造品に比較して寸法の安定性が向上する。
⑦製品形状に合った鍛流線(メタルフロー)が得られる

等があります。

次に鍛造の分類として、「冷間鍛造」と「熱間鍛造」があり、
鍛造後加工硬化が残るものを「冷間鍛造」と呼び、
再結晶が生じて加工硬化が残らない鍛造は「熱間鍛造」と呼ばれ、
主に「型鍛造」「回転鍛造」「ローリング鍛造」「自由鍛造」等があります。

また、「型鍛造」の場合、その鍛造方式の違いから、下記のように四種類に分類されます。


forging_type.png


以上のように、鍛造の種類には材料を常温で成型する「冷間鍛造」と
材料を加熱して成型する「熱間鍛造」の二種類があり、

また、熱間鍛造方法の一つとして「型鍛造」があり、
その製造設備の違いから、さらに4種類に区分されております。

ちなみに弊社では、熱間「型」鍛造が主な業務で、
オープンダイ方式、クローズダイ方式及びホリゾンタル方式の設備を保有し、
様々なご要望に対応しています。

また次回も鍛造について、様々な知識を本ブログでご紹介したいと思います。