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鍛造の概要(歴史編)

初秋の候、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

まだまだ暑い日が続いておりますが、エアコン依存症になった身体には軽い夏バテ感を感じる今日この頃です。

さて、今回より既存のお客様や新しいユーザー様に鍛造技術についてより一層のご理解をいただくためにブログを立ち上げました。

鍛造の歴史からはじまり鍛造の種類、そして最新の鍛造技術まで少しずつですが小生の与太話としてお伝えしようと思っています。

まず第一回は鍛造の歴史編の概要として語りたいと思います。

時は遡ること、約5000年から6000年前のエジプト文明やメソポタミア文明の頃の遺跡から世界最古の銅製の斧や鋳型が出土していることから、当時の人々が自然界の金や銀、銅などの金属を溶解し加工したのが鍛造の原点といわれております。それは人類が文字を知る以前のことです。

そして約2500年前に中国に鉄製の農具が普及し、日本では弥生時代に大陸からようやくその技術が伝来し、弥生時代後期には青銅の鋳造品や鉄の鍛造品がつくられるようになりました。

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弥生時代の銅矛(九州出土、1-2世紀)Photo by PHGCOM(2007) / CC BY 3.0

また、古事記や日本書紀によると4世紀に当時親交のあった百済から「卓素」という鍛造技術者・鍛冶師が渡来し「韓鍛冶の法」を伝えたと記されています。

平安時代からの度々の戦乱に必要だった刀剣や鋏、包丁、鍬、鎌、斧などの刃物も鍛冶技術の発達をうながし、鉄砲が伝来した16世紀には短期間でその製造技術を獲得したのもそれまでの鍛造技術が発達していたことを如実に示しています。

それまでは「金敷」と「手槌」で鍛造加工していましたが、詳しい資料はありませんが明治維新のころに、ようやく機械による鍛造加工が始まったといわれております。

以降、大正・昭和・平成と先人たちの努力により時代は進歩し、鍛造技術は私たち日本人の「モノづくり」のベースとして、今日の産業を支える重要な加工方法の一つとなっております。

さて次回は「鍛造とは?」についてお話したいと思います。