金属部品製造をお考えの製造メーカー担当者様に 熱間鍛造コンサルタントの德田勝也が、 今すぐ役立つ知識やノウハウを解説いたします。
コストダウン
一体化
軽量化
強度アップ
短納期化
精度アップ
省材料化
ネオテックマン
一貫生産体制
熱間鍛造には、材料を打つための鍛造金型が必須ですが、現在、その鍛造金型を短納期で仕上げることが困難になってきています。
その1つ目の要因は、国内で鍛造金型を製作する業者の数が減少している事です。2000年に約1万2000社あった金型製作会社が、2021年には約4300社にまで減少したとも言われており、短納期対応が困難になっています。
2つ目は、鍛造金型の材料となる「熱間ダイス鋼」の生産量が減少していることです。その入手に時間がかかります。
3つ目は、切削加工機で鍛造金型を削り出した後の問題です。金型表面の硬度を高めるため熱処理を行うのですが、その専門業者の数も減少しているのです。そのため、以前は「中1日」で終わった熱処理が、現在では「中2日~3日」かかるのが通常で、場合によっては金型設計・製作にかかる時間より、熱処理工程にかかる時間の方が長くなっているのが実情です。
まずは、人づての紹介や、ホームページ等で「短納期」を掲げている熱間鍛造会社を探してみましょう。ただし、「短納期」を掲げるだけなら誰にもできますので、それを実現できる理由が明確に説明されているか検証しましょう。チェックポイントは次の3点です。
一番のネックとなる金型業者数不足の問題に対しては、「金型設計・製作から鍛造まで」を自社一貫生産で行っている熱間鍛造会社に依頼することで解決できます。社外の金型業者に出すよりも、社内でスピーディーに対応できるため短納期が可能になります。
発注者自身ができることは限られていますが、受注後に鍛造会社から提出される「鍛造承認図」に対して、できる限り早期に承認を下すことが必要です。
このように、戦略的対応を行っている熱間鍛造会社に依頼する事で、短納期での部品製造は可能となります。まずは、短納期を掲げている事業者の中から、最適な発注先候補を探す事から始めてみて下さい。